概要
SMSは音を 調波成分 と 残余成分 (非調波成分; ノイズ成分) の組合せとしてモデル化する。
楽音分析合成 / 音声分析合成として次の要素から構成される。
- 分析
- 調波成分: 短時間フーリエ変換のピーク検出および軌跡化による周波数・位相・振幅抽出
- 残余成分: 短時間フーリエ変換残差(全体-調波) によるノイズスペクトル抽出
- 特徴量
- 調波成分: 周波数・位相・振幅 (時変)
- 残余成分: スペクトル (時変)
- 合成
- 調波成分: 加算合成 (※ フェーズボコーダと同様)
- 残余成分: ホワイトノイズに対する減算合成
(※ 場合によってはソース・フィルタモデル適用)
このモデルは多くのタイプのオーディオ信号に適用できる。例えば音声信号は、声帯振動で生じるゆっくり変化する調波音と、唇や口で生じる広帯域ノイズ状音を含む。同様に楽器も、調波成分と、ノートの発音/変更時に生じるノイズ状音の両方を発する。
脚注
注釈
出典
参考文献
関連項目
- 音響解析
- 音響合成
- Sinusoidal modeling (調波合成モデル: 周波数が整数比の正弦波の総和)
- Composite sinusoidal model
- 音声分析合成
- ソース・フィルタモデル
- 適応フィルタ
- 線形予測法
- LPC
- CELP
- フェーズボコーダ
外部リンク
- SPEAR - Sinusoidal Partial Editing Analysis and Resynthesis (Sinusoidal modeling (McAulay-Quatieriアルゴリズム)による分析/再合成プログラム)
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