佐伯 雄勝(さえき の おかち)は、平安時代初期の貴族。従五位上・佐伯大野の子。官位は従五位下・右馬頭。
経歴
皇太子・正良親王に仕え、親王から非常に親愛の情を受けた。天長10年(833年)に正良親王が即位(仁明天皇)すると短期間に多数の官職を歴任した。
承和15年(848年)正月に従五位下に叙爵されて右馬頭に任ぜられるが、同年8月信濃介として地方官に転じる。仁寿3年(853年)近江権介と仁明朝末から文徳朝にかけて地方官を務める。
天安元年(857年)5月に右近衛少将に任ぜられ京官に復帰する。翌天安2年(858年)2月に右馬頭に転じるが、同年3月24日に卒去。享年43。
官歴
『六国史』による。
- 時期不詳:正六位上
- 承和15年(848年) 正月7日:従五位下。正月13日:右馬頭。8月26日:信濃介
- 仁寿3年(853年) 正月16日:近江権介
- 天安元年(857年) 5月8日:右近衛少将。6月19日:兼但馬権介
- 天安2年(858年) 2月5日:右馬頭。3月24日:卒去
系譜
- 父:佐伯大野
- 母:不詳
- 生母不明の子女
- 男子:佐伯山守
- 男子:佐伯国守
- 男子:佐伯野守
脚注
参考文献
- 森田悌『続日本後紀 (下)』講談社〈講談社学術文庫〉、2010年
- 宝賀寿男『古代氏族系譜集成』古代氏族研究会、1986年


