気賀口駅(きがぐちえき)は、静岡県引佐郡細江町広岡(開業時は旧・引佐郡気賀町広岡、現・浜松市浜名区細江町広岡)にあった遠州鉄道奥山線の駅(廃駅)である。奥山線の廃線に伴い1964年(昭和39年)11月1日に廃駅となった。
歴史
- 1915年(大正4年)12月28日:浜松鉄道金指駅 - 当駅間延伸開通に伴い気賀駅(けがえき)として開業。
- 1923年(大正12年)4月15日:当駅 - 奥山駅間延伸開通(奥山線全通)に伴い中間駅となる。
- 1938年(昭和13年)4月1日?:気賀口駅に改称。
- 1947年(昭和22年)5月1日:浜松鉄道が遠州鉄道と合併。それに伴い遠州鉄道奥山線の駅となる。
- 1963年(昭和38年)5月1日:奥山線の部分廃線に伴い終着駅となる。
- 1964年(昭和39年)11月1日:奥山線の廃線に伴い廃止となる。
駅構造
廃止時点で、単式ホーム・島式ホーム複合型2面3線を有する地上駅であった。互いのホームは千鳥式に配置されており、駅舎側単式ホーム東側と島式ホーム西側を結んだ構内踏切で連絡した。そのほか本線の遠鉄浜松方から南側に分岐し単式ホーム東側に位置し本線に合流する側線(留置線)を1線有していた。
1963年(昭和38年)に当駅 - 奥山駅間の部分廃止による路線短縮に伴い終着駅となる前は、列車交換可能な交換駅であった。右側通行となっており、島式ホームの駅舎と反対側が下り線となっていた。客車を牽引して来た気動車は当駅で客車を切り離し、側線に留置させる運用となっていた。
職員配置駅となっていた。駅舎は構内の南側に位置し単式ホームに接していた。木造駅舎であった。
駅周辺
浜名湖の港町であった気賀の町外れに位置していた。
- 国道362号
- 静岡県道320号引佐舘山寺線
- 神明神社
- 長徳寺
- 都田川
- 井伊谷川
駅跡
2007年(平成19年)8月時点では、ハローワークの敷地になっており、当駅についての説明板も立てられていた。
また、岡地駅跡近くの気賀高校附近から当駅跡附近までの線路跡は2007年(平成19年)8月時点で国道362号に転用されている模様であった。当駅跡から奥山方の線路跡は2007年(平成19年)8月時点で痕跡は無かった。
隣の駅
- 遠州鉄道
- 奥山線
- 岡地駅 - 気賀口駅 - 井伊谷駅
- かつて当駅と井伊谷駅との間に正楽寺駅が存在した(1923年(大正12年)4月15日開業、戦時中休止、1946年(昭和21年) - 1952年(昭和27年)の間に廃止(或いは戦時中に廃止)。
- 岡地駅 - 気賀口駅 - 井伊谷駅
脚注
参考文献
- 大野拓夫「気賀口(特集 とば口駅)」『そう: 東三河&西遠・西三河・南信応援誌』第48号、春夏秋冬叢書、2015年、16-21頁。
関連項目
- 日本の鉄道駅一覧
- 廃駅




